本の感想『FACT FULNESS』

本の感想

ここ数年、周りからお勧めされる機会が多かった本。

その「世の中の見方」は本当に正しいのか?

現在の世界情勢について、少しはニュースを見ているから、学校で習ったことがあるから、何となくわかったつもりでいる。
「世界には食べられない人がいっぱいいる」
「満足に教育を受けられない人がいっぱいいる」
そんな風に思っている。

それはもちろん本当だとしても、そういう人たちって全体の何%だと思う?
と聞かれたら、果たして正しく答えられるか?……..

誰でもきっと、偏見や思い込みを持っている

この本は全体を通して、世の中を見る時に持ちやすい偏見や思い込みを1つずつ丁寧に紹介してくれている。
人はドラマチックな状況にフォーカスしやすい、ネガティブなニュースの方が伝わりやすい、2つのカテゴリに分断しやすい、など。

新聞やニュースを見れば、目に入ってくるのは世界各地で起こっている悲惨な出来事や嫌な出来事。
でもそういった出来事の裏に、良い出来事がどれだけ存在しているだろうか?

本の中にはいくつかのクイズもあり、自分がいかにそういったバイアスを持って判断をしているかに気付くことができる。

正しい見方ができれば、意外と悪くないことに気付けるかも

誰しも陥りやすい偏見を認識して、世の中を見る。データを見る。
それを意識するだけでも、リアルに近い捉え方をできるようになるだろうという希望を持つことができた。

もちろん世の中に対する見方もそうだけど、
心理的・精神的な面でも当てはめられる考え方なんじゃないかな?と思った。
物事の捉え方や認知という面でも、人はそれぞれ独自のフィルターを持っている。
悲しい出来事は大きく捉えるけど、良いことはなかなか気付けなかったり、すぐ忘れてしまったり。
自分のことととなると、なかなかありのままを捉えづらい。

この本に書かれている思い込みや偏見に気付ければ、
「世界の見方」だけでなく、「自分の見方」もアップデートできる、そんな気がした。


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