昨年読んだ本。
こちらの本は、ちょうど最近考えていたことにはまる感じの内容で、良い読書でした。
AIでは替われない、美意識という概念
デジタルが生活や社会をどんどん便利&効率的にしてくれている中で、数値化できない「美意識」にフォーカスした内容。あくまでビジネスの領域を舞台としており、私でも知っているブランドやサービスを例として多く提示してくれているのが分かりやすかったです。
数値やデータにできる物事と、それらに変換できない美しさ、感動、ワクワク感。
色んなことがデジタル化できる時代だからこそ、そういった感覚的な概念にフォーカスしてビジネス展開することが必要、という内容です。
おすすめポイント
想定されている読者層は、起業家やマーケターなど会社やサービスを展開する人、サービスを浸透させていく人だ思うけど、そうではない人にとっても参考になる内容だと思いました。
特に後半は、自己演出やセルフブランディングという視点での美意識を語られており、上記に関係ない職業の人であっても、自分の意識を高め、より成長していくための気付きがあると感じます。
便利の逆を追求することが大事かもしれない
安いか/製品が良いかだけでなく、その製品や会社が大事にしているストーリーや、購入前~後の体験全体に価値が置かれる時代。
例えば私は、化粧品を買いたい時、値段や質だけでなく、容器を回収してくれるか&梱包が過剰じゃないか=環境に配慮しているか、という視点でも選ぶようになってきた。
便利になっていく時代こそ、不便かもしれないけど美しい、心地よい、楽しい。
そんな視点があるかどうかが、会社やサービス成長のカギとなるのかもしれない。
会社や製品でなくても個人としては、自分の軸を確立することが大事だと思った。
服装やメイクでも、仕事の仕方であっても、人への接し方であっても。
他の人のコピーやマニュアル的なものを選ぶのは、安心する。間違っていることが少ないから。
でも、そうではなく、ここだけは徹底するというような自分のルールを持つ。そしてなぜそれが自分にとって重要なのか?を分析する。自分自身や人に説明できる。そんな人が活躍する世の中になっていくかもしれない。
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